LOVE&BEAT

CAGE /玲beats


ベタな展開だな。


オレは鼻で小さく笑うと、向けられた視線を受け止めた。


冷静を装うとしてるけど、瞳の奥に隠された苛立ちが伝わってくる。


この場にこいつがいなければ、すぐにでも爆発させているだろう。


そんな巧希さんの自制心を尊敬しつつこの状況を楽しんでいるようなオレとは反対に、待ち望んでようやく現れたというのに青ざめた顔で凍り付いている里緒。


「…何やってるって聞いてんだよ」


キレかけている巧希さんのその声を聞いて強張る小さな手。


そしてオレを見上げ今にも泣き出しそうな顔をしてる里緒に、「大丈夫だ」と目で答えた。

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