LOVE&BEAT

CAGE /巧希beats


オレは、流れるビルのネオンをタクシーの窓から見送っていた。


隣では、祥子が楽しそうに今日の事を話している。


適当に相槌を打ちながらも、頭の中では全然違うことを考えていた。


“…嫌”


連れ出そうしたオレを拒絶したくせに。


“…キスして”


腕を解いた時の、震える指先。


唇をキュッと噛んだ、泣き出しそうな顔。
忘れられねえ―…

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