LOVE&BEAT

KISS /玲beats


紙袋を抱えて戻ると、玄関先でシロが出迎えた。


「まだ起きてないのか?」


「ニャー」


ソファの上に荷物を置いた後寝室を覗くと、ベッドの真ん中でシーツに包まっている気持ちよさそうな寝顔。


電話にも出なかったくせに、昨夜店を出たらいきなり目の前にいた読めない女。


そいつが今オレのベッドで眠っていることがまだ信じられなくて、指先でそっと頬に触れてみると、


「ん…シロ…やあ…」


くすぐったそうに身をよじるその仕草に笑いを零した。


寝言で呼ばれたシロがベッドに飛び乗り、里緒の頬をペロペロ舐めると、


「ちょ…玲やめて…」


…なんでそれはオレなんだ?


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