LOVE&BEAT

RAIN /玲beats


仕事から帰ったオレは、部屋の前で足を止めた。


このドアの向こうに、もう里緒はいない。


きっと今頃あの人の隣で幸せそうに笑ってるだろう。


泣き顔は見たくないからこれで良かったんだと自分に言い聞かせながらドアを開けると、1番に目に映ったものは玄関に並べられた小さなミュール。


続いて廊下の向こうから聞こえて来た「シロ、おいでー」という声に、オレは靴を脱ぎ捨てリビングへ続くドアを開けた。


今朝出て行った時と何も変わっていない殺風景な部屋にはやんちゃなシロ。


そして…いるはずのない笑顔―…


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