LOVE&BEAT

PAIN /里緒loves


玲に手を引かれ1段ずつ階段を上るごとに、あたしの心臓が早くなっていく。


ビルとビルの谷間にひっそりと建つ素敵なこのお店へ入るのは2回目になる。


3階の部屋へ続くドアを押し、この間の打ち上げの時に使った大きなテーブル席がある部屋を抜け更に奥へ進んでいく。


「…玲」


突き当たりの部屋の前で、ドアに手を掛ける背中を呼び止めた。


「どうした?」


「……」


やっぱり怖いよ…


蜂蜜色の瞳に映る泣きそうな顔。

0
  • しおりをはさむ
  • 1191
  • 979
/ 698ページ
このページを編集する