LOVE&BEAT

SLOW /玲beats


「よし!2人も最高!」


カメラマンのノブさんに満面の笑みとともにOKサインをもらって、一気に肩の力が抜けた。


長い髪に絡めていた指を解き、「お疲れ」と言いながら頭をポンと撫でると、オレを見上げるオニキスにような黒い瞳がホッとしたように細められる。


張り詰めていた空気が和らぎ、スタジオ内が一斉に動き出す。


いつのまにか撮影を見に集まっていたギャラリー達も、ぞろぞろと引き始めた。


「もう帰んのか?」


「うん、夕方の便で」


「相変わらずハードだな」


「忙しい方がいいの」


そう言って笑う横顔は、前よりも綺麗になっていた。

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