LOVE&BEAT

TRUE /里緒loves


目を覚ますと隣はすでに空っぽ。


疲れてたから寝すぎちゃったのかと思って一瞬慌てたけれど、枕元の目覚まし時計が9時を指していてホッとした。


ゴソゴソと起き上がりリビングのドアを開けると、「おはよ」と茉莉がキッチンから笑顔を向ける。


手にはボールと泡立て器。


「おはよ茉莉。何作ってるの?」


「里緒の好きなもの。もう出来るから座ってて」


「うん」


正面の窓からは、気持ちのいい陽の光が差し込んでる。


青い空に飛行機雲。


今日もいい天気になりそう。


「おまたせ」


おいしそうな香りと共に、目の前にコトンとお皿が置かれた。


その上には、茶色くてまん丸のホワホワしたもの。


「いただきまーす」


「どうぞ」


18歳の誕生日の朝は、親友の笑顔とホットケーキで始まった。

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