悠久なる君へ~3300年の記憶~Ⅳ【完】

作者雛子

悠久なる君へ第4巻。最終巻。紀元前1300年古代エジプト第18王朝へのタイムスリップ物語。【本編完結】

 


3300年。


ひたすら重なりゆく時の中。


 


 


あなたの想いを、


私はどこまで守ることが出来るだろう。


愛した人たちの決意を、


私はどこまで伝えることが出来るだろう。


どうやって、この胸に残すことが出来るだろう。


 


ひとつの名。ひとつの形。ひとつの記憶。

 


それらを胸に抱き、


永遠と流れ続ける時を、私は駆けよう。


震える命を抱き締め、私は生きよう。



 


命の輪廻を絶え間なく繰り返す、

 


悠久なる人々へ。


 


悠久なる貴方へ。


 


そして、悠久なる君へ。


 


この魂が巡り合うその日まで。