ホワイトデーには甘酸っぱいキスを 【完】

バレンタイン編 /金曜日






またあいつは顔を赤くしている。



俺の友達の佐伯に頭をポンポンと撫でられて。





ここ最近の昼休憩はいつもこんな感じだ。



佐伯の後ろに座る落合さんは佐伯が好きで、いつもいつも授業中は佐伯のことばかり見ている。



俺は佐伯の隣の席で一部始終見ているわけだけど、ほんとうざい。





俺のくじ運の無さに嫌になるよ。


年明けすぐの席替えだったし、多分もうしないだろうな。



くそっ!

3学期中、ずっとこの席かよ。






「きゃーー!!じゃあ、愛菜と付き合いなよー!2人お似合いだって!」


「もう香織、ほんとやめて。」




落合さんが全力で宇野さんの口を両手で封じ込んでいる。


ジタバタと暴れる宇野さんの隣で、楽しそうに笑ってる佐伯。




まじでうざいな。




この席になってからイライラすることが増えた気がする。






佐伯も何で笑ってんだよ。



どう考えても落合さんって、佐伯の事好きじゃん。




何で気付かないの?




ほんと、昔からそういう所鈍いっていうかなんていうか。



本当はさ、こいつら両思いなんだよね。




俺は両思いの2人の仲を引き裂く事なんてするつもりはない。



上手くいけばいいと、思ってる。


だって、両思いだし。


むしろ何でもっと早くこの2人付き合わないんだよ。


せっかく両思いなのに、勿体無いよ。




それに俺は佐伯は大事な友達だと思ってるし。


佐伯の事は陰ながら応援してるよ。






自分の本当の気持ちを隠してでもね。









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