ホワイトデーには甘酸っぱいキスを 【完】

バレンタイン編 /バレンタイン







朝、1人で見慣れた道を歩く。


周りには同じ制服を着た人たちがたくさん歩いている。





「神崎くん、これ貰って下さい!」



目の前で3人の女の子が可愛くラッピングされた袋や箱を俺に差し出しす。





ああ、そっか。


今日バレンタインだったな。




「ありがとう。」




にっこりと笑って受け取ると、女の子たちはキャーと叫んでそそくさと先に歩いて行った。


何故か俺は昔からモテるらしい。


バレンタインは毎年、食べきれないほど貰う。


妹や母親に食べきれない分はあげちゃうけど、俺ちゃんと食べるんだよ。


だって、勿体無いじゃん。


せっかく買ったり作ったりして、俺にくれたチョコを捨てちゃうのはさ。


それに甘いのは嫌いじゃないしな。




ほんやり歩いていると、またチョコを渡された。

何人目かな?


もうすでに、何個貰ったかわからない。



貰ったチョコを鞄に入れいく。



さすがにもう、入らなくなってきたな。






学校に向けて歩いていると、見慣れた後ろ姿が目に入った。


佐伯と落合さんだと思って、少し落ち込む。



まあ、付き合ったんだから、一緒に登校するよな。




俺は距離を一定に保って2人の後ろ姿を見守る。



あ、佐伯今チョコ受け取らなかった?


何で落合さんの前で受け取るんだよ!!


あいつ、何考えてんだよ。




てか俺、落合さんに嘘ついてたんだった。


佐伯はチョコ貰わないって。

嘘がバレるじゃん!!


それに、落合さんも悲しむだろ。


自分以外の女の子からチョコ貰うなんてさ。



何してんだよ、佐伯は。




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