ホワイトデーには甘酸っぱいキスを 【完】

ホワイトデー編 /愛菜side









思わず、怒って教室を出てしまった。


後ろからチョコチョコと付いてくる香織。


ほんっと香織ってば、空気読まないよね。


あんなこと、私の前で言わないでしょ、普通。





「あれ?トイレ行くんじゃなかったの?」





トイレの前で立ち止まった私に、不思議そうな顔をして私の顔を覗き込んでくる香織。


思わずため息が漏れる。

トイレになんか、行く訳ないでしょ。

何で分からないの?







「あの話、本当なの?」


「え?」


「だから、宮川先輩と神崎くんの話!」


「えーどうだろう?野球部の子はそういう風に見えたって言ってたけどねー。」






きっと、勘違いなんだろうなと思う。



1ヶ月前といえば、神崎くんは足を怪我してた。



だから、歩きづらい神崎くんを先輩が支えながら、部室に送って行ったんだと思う。


それが、寄り添いながら部室に入った真相、だとは思うよ。


ただ、部室の前で意味深に見つめ合って、抱き合ったというのは、どういうことなんだろうか。




ああ、もう何よ!!!


やっぱり美人な女の子に迫られたら男ってコロッとしちゃうんだね!!


ほんと最低!!!



今日デートする予定だったけど、絶対にしてあげない。



神崎くん何て知らない!!!








0
  • しおりをはさむ
  • 15
  • 23
/ 92ページ
このページを編集する