ホワイトデーには甘酸っぱいキスを 【完】

ホワイトデー編 /愛菜side







神崎くんが見えなくなった後、見ていた数学の教科書を閉じてそのまま机に突っ伏す。



ああ私、バカだね。



何で行きなよとか言ってしまったんだろう。




本当は行って欲しくなかったのに。





あれ、きっと告白だよね。

女の子と2人でどっかに行っちゃったな。





ほんと何やってんだろう、私。







神崎くんは最初、行くつもりなさそうだった。

それは、凄く嬉しかったのに。




今日は私がほとんど教室にいなかったから、全然神崎くんと喋れてないんだよね。


せっかく2人で話せる時間だったのに、私が自分で壊した。


神崎くんの側にもっといたいのに。

もっと触れたいのに。



口から出る言葉は、全部逆の事ばかり。






行って欲しくないよ。


私の側にいてよ。





心で呟いても意味ないけれど、そうすることしかできない自分が悔しい。




神崎くんはこんな私のことをどう思ってるんだろう。



明らかに告白なのに、行きなよって言う彼女ってありえないよね。


でも、私なんかが神崎くんを縛るのはダメな気がして。




なかなか思ってる事を言えない。




ほんと私って可愛くないよね。






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