ホワイトデーには甘酸っぱいキスを 【完】

ホワイトデー編 /愛菜side







神崎くんが香織と一緒なんて珍しいな。

きっと本当にたまたま会ったんだろうね。


しかも購買で会ったのかな?

香織ってば、神崎くんにバナナオレなんて買わせないでよね。

どういう経緯でそうなったかはわからないけれど。




ふわっと香る神崎くんの香水の匂い。



シトラスの柑橘系の匂いが鼻をくすぐる。




この香り、本当に好きだな。



神崎くんが付けているって思うと、さらに好きだと思う。





・・・あれ?

でも何かいつもと違う、気がする。



柑橘系の香りに混じって、違う香水の匂いがする。

鼻を刺すような、甘ったるい匂い。



これは、女物の香水?




もしかして、さっき告白で呼ばれた子の香水?





え?何で?



神崎くんの制服にあの子の香水が付くなんて、普通に話しただけじゃ付かないよね。



もしかして、何かあった?




ああ、また。

苦しくなる。




先輩のことを思い出す。



抱き合ったってことが本当なんだったら、どうして何も言ってくれないの?



何もないって、どこまでを言うのかな?




神崎くんの言う何もないは、抱き合う所も含むのかな。



キス以上だと、何かあったって言うの?




もう、分かんないよ。







神崎くんはモテるし、女の子と抱き合ったり、キスしたりすることは容易いのかもしれない。



むしろそれくらい、普通なのかも。




でも私は、男の子と付き合うのなんて初めてだし。



その辺りのことは、よく分からない。





香織に聞く?


いや、香織も結構ぶっ飛んだ考えしてるから全然参考にはならないよね。


佐伯くんにこんなこと聞けないし。





もう、自分で確かめるしかないよね。





ちゃんと、思ってること伝えよう。




じゃないと、どんどん苦しくなる。





神崎くんの事大好きなのに、一緒にいるのが辛くなる。





今日はホワイトデー。


バレンタインの時みたいには、勇気を出せないかもしれないけれど、ちょっとだけ素直になってみても良いよね?







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