ホワイトデーには甘酸っぱいキスを 【完】

ホワイトデー編 /神崎side







部室に行く前に、宇野さんに言われたものを買いに、購買に寄った。


昼時とは違って、放課後はまばらに人がいるだけで、落ち着いている。




「あら?あなたお昼に宇野さんと来たイケメン君じゃなーい!」



購買のおばちゃんがカウンターでニコニコしながら大きな声で言う。



このおばちゃん、宇野さんに似てるよな。

何か、雰囲気が。





「何買いに来たのー?」


「あ、これを・・・。」




カウンターに持って行くと、ちょっと驚かれた。


俺だってこんなの買うの恥ずかしいんだよ!!!




「まあ、これ買ってくれるのねー!嬉しいわぁ!おまけでもう1袋どう?」


「え、いや、いいです。」




1袋でもなかなか恥ずかしいのに、2袋も買えるわけねーだろ。



もう、早く会計してくれ、おばちゃん!!!







「はーい600円ねー!」


「・・・はい。」


「どーもー!」





俺はぴったり600円を払って、そそくさと購買を出た。





あーくそ。


本当にこれでいいのかな。


でもここは友達付き合いの長い宇野さんを信じるしかないな。






俺は買ったものを鞄に入れて、急いで部室に向かった。





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