―KINGDOM―

第五章 /二節



今日から夏休み。特に予定はなし。


いずみ先輩からはお盆休みの前にプールに行こうとお誘いの連絡がきていた。それまでは会えそうにない。


十獅朗先輩からは連絡はない。


順位発表から2日。群がる生徒の前には順位表。わたしはじろじろ見られながら仕方なく順位表を見た。気になりもしない自分の順位は置いておいて、下から順に見ていく。

順位発表は30位までだ。一学年、200人前後。

光ちゃんの名前が12位にある。中間は順位表に名前はなかった気がする。

十獅朗先輩の出現でちゃんと見てないから確かなことは言えないけど。光ちゃんがほころんだ顔を見せたから順位があがっているのは間違いない。

『あんたって本当なんなの、馬鹿なの。』と1位だったのに光ちゃんに馬鹿呼ばわりされた。でも、光ちゃんが明け透けにそう言ってくれるから、周りの声を気にせずにすんだ。

でも、聞こえることは聞こえる。シャットダウンしてしまうと光ちゃんの声すら聞こえなくなってしまうからしない。

十獅朗先輩は今回は現れなかった。十獅朗先輩の近くだけは聞こえないというのは、あれは十獅朗先輩の特殊能力なんだろうか。だって、十獅朗先輩の声はちゃんと聞こえるのに、それ以外が完全にオフのようになる。

なんて、考えているとスマホが震える。

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