―KINGDOM―

第一章 /三節



いずみ先輩とのやり取りは順調。


放課後は部活で、土日祝日も部活がある先輩と会うことは出来ない。

それに、女バスはインターハイ予選を勝ち抜けず、3年生が引退して、新チームになったばかり。いずみ先輩はその新キャプテン。

部活優先で当たり前。たぶん、大変な時期のはず。


新チームを果敢に引っ張る新キャプテン………!

うぅ、羨ましい。憧れっ


一緒に夏休み遊ぶ約束をした。部員達で行く海にわたしも連れて行ってくれるんだとか。楽しみすぎる。それでしばらく暮らせる。

先輩に、定春のことを少しだけ話した。

定春は何故かスポーツ科でも有名らしく。王子みたいな顔だから?

先輩は驚いていたけど、『大切な子を見る目だったよ』と教えてくれた。あの一瞬で、定春とわたしのことを見ていたなんて。

先輩はどうした方がいいとか、こうした方がいいとか、そういう助言はしなかった。試しに付き合ってみたら、とか。格好いいからいいじゃん、とか。

そんな先輩を信用できた。

そう言うと、『口はさめるほど知らないもん。まだ。』と言われ、笑った。

まだ、って言ってくれるのが嬉しい。

少し笑うと、気持ちがスッとした。

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