45度の華






パッと窓を見た。


太陽の光とともに
万華鏡を覗く一希の姿が浮かんだ。



『綺麗…!』




そう言って優しく微笑む
君の顔が好きだった。




守りたくて
抱きしめたくて









俺はすっかり君のことを


愛していたんだ。






「ほんと、全部が今更だな」




おもわず笑ってしまった。





「なぁ、上田」

「なんですか?」

「俺って馬鹿だよな」

すると上田は笑った。



「僕はその脳欲しいくらいですけど」

「お前は馬鹿だな…」







一希に会いたい。


でもそれを口にしたら

また一希を傷つけてしまいそうで

怖くて唇を噛んだ。



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