45度の華






忘れる、忘れる。

…忘れる…



忘れたい…







…忘れられない。









会いたいけど会いたくない。



ううん、会えるわけない。









「どうしたの?一希ちゃん」

「…へっ」

「お前がつまらない話するからだろ」

「えー。一希ちゃんも桜ちゃんのこと好きでしょ?」

「なんでそうなんだよ」

「女の子なら誰でも好きよ」



…ゆっくりとテレビの方を見た。


画面の中の桜介さん。







「…一希ちゃん?」







桜介さん…






「なんで泣いてるの?一希ちゃん?」





桜介さんは笑っていた。




変わらない笑顔…

変わらない声…





全てが懐かしくて、暖かくて…






「…元気そうで…よかった…」


「え??」






もう声すら届かない存在だけど

桜介さんはやっぱり桜介さんだね。



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