45度の華






家に入ると



「ただいま」


言葉にしてしまい、
思わず口を手で抑えた。




「…やば」




この癖ついてしまった習慣も

今となっては寂しいな。




あの頃は
あんなにも幸せだったのに。







そのとき
ポケットから着信音が鳴った。




「もしもし…」

『もしもし…桜介?』

「急にどうしたんだよ」

『あの…また週刊誌載っちゃって…ごめん』

「…ああ。気にすんな。もうこれでこの話は終わりな」

『…うん、ありがとう…。あとね』

「ん?」







『…一希ちゃんの居場所知りたくない?』






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