45度の華





「…え?」

「一希がいつも稼いでる倍を店に払ったってこと」



…なにそれ。


「それじゃまるで私を買ったみたいな言い方ですね…」



桜介さんは首を傾げた。




「そうだよ」




当たり前かのように平然と言った。

私は驚いて口が開いてしまった。



「半年間だけ俺のものになってよ」




さっきまで気持ちが高まって
癒されて、ウキウキして、



なのにこの人の
なんの悪気もない言葉が


いちいち私を傷つけてくる。





今更ようやくわかった気がした。



“価値観の違い”




半年間一緒に過ごして
本当に彼を変えられるのだろうか。




私は不安でいっぱいになった。




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