45度の華

輝く色 /02









私たちが普通に出会えることなんて
きっとなかったと思う。




だから今この時を幸せに思って
過ごさなければならないのに。



涙が頬に流れた。




ここにきてから
私はよく泣くようになった。




「泣きたくなんかないのに…」




布団を握りしめて顔を埋める。





いつかドアを優しくノックする音が聞こえて
桜介さんが心配そうに覗きにきてくれる。



そんなことを思い浮かべ
期待をしていたが



一向に来る気配はない。




…桜介さんの馬鹿…。




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