龍のナミダ Ⅰ 【完】

崩れゆく日常 /再会



『ね、綺羅?今日は友達と帰るから迎えに来なくていいからね。』


今日もいつも通りの日だった。



「あぁ…分かった。晴香ちゃんとだっけ。

帰り、遅くなるなよ?何かあったら、いや無くてもいいけど、すぐ連絡して。」


これじゃぁパパと変わらないな、と苦笑しつつ


『大丈夫だよ、じゃぁね!』


教室の前で綺羅と別れた。



「おはよー!サラ!! 今日もキラ先輩、かっこいいねぇ~」



教室へ入るなり、笑顔で駆け寄ってきた晴香。



『もぉ~… 晴香は綺羅のどこがいいの?』



「え~?あのサラふわの髪とかー、魅力的な瞳?あとサラに向ける笑顔はたまらんねぇ。」



あぁ~この触り心地☆キラ先輩と一緒~♪といいながら私の髪を触っている。



『そんな事言ってると、健ちゃんに怒られるよ?』



「いーの、いーの!キラ先輩は、心のオアシスなんだから!」



そんなミーハーな彼女にも大学2年生の彼氏がいる。


通称、健ちゃん。



兼ねてからの彼女のお願いで、今日はその健ちゃんも一緒に遊ぶ事になっている。



もちろん、綺羅には内緒。


いつも通りの日の、筈だった。






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