龍のナミダ Ⅰ 【完】

崩れゆく日常 /揺れる、心

※※ 飛鳥Side ※※



『はーやとっ!昨日のヤツ、誰だか分かったよ?』


俺は昨日からご機嫌ナナメの王に声を掛けた。


「…んで?どこのどいつだ??」


紗羅さんの事となると、

thirDRAGONの王龍も余裕が無い様子。



ねぇー気付いてる…?


それって《恋》っていうんだよ。




昨日の夜、倉庫に来た俊哉が


「サラちゃんが男の車に乗ってるの見た!」


と騒いでるのを聞いてから


イライラ、そわそわ…


気になって仕方が無いらしい。


面白いからまだしばらく放って置こうと思う。


一人の女に一喜一憂する姿、綺羅が取り乱す様より興味深い。



その後、神風が現れたとの報告を受けても上の空でTOPとしての仕事も手に付かない始末。


お陰で帰宅出来たのは朝方だ。



神風が走ったルートや特徴を調べたりで忙しいってのに

隼人が俺に指示したのは


「紗羅と一緒に居た男を調べろ。」


だもんなぁ。


誰にも興味を示さなかった隼人がねぇ…



いい事だけど…だからって人の仕事増やすなよなぁ。






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