龍のナミダ Ⅰ 【完】

新しい生活 /芽生えた友情

綺羅達生徒会が仕切って行ったスポーツ大会も無事に?終わり、


明日は学校も休み。祝日もあるからゆっくり出来る。


結局スポーツ大会は、綺羅が危ないからと言って

保健室から出して貰えないまま終わってしまった。


そのまま帰って来てしまったので、何処が優勝したかも分からず終い。


別にいいけど、でもちょっと寂しい。


普通の高校生活ってちゃんと行事に参加するものだと思うから。




『何か、疲れた…』


そう言ってボフッとベットに倒れ込めば、すぐに襲ってくる睡魔。

明日はお昼までゆっくり寝れるんだ…


そう安心して眠りについた。




…筈だった。




“ピンポーン”



鳴り響くチャイムの音。



ん……


うるさい…


時計を見てみると、午前3時。


こんな時間に、誰よ…?


目が覚めても起き上がる気になれず、微睡んでいると



今度は

“ピンポーンピンポンピンポンピンポーン”




“ドンッ!ドンドンドンッ!ドンドンドンッ!”


…………。



“ドカッ!!”



なっ、何事!?


しかも、今ドア蹴ったよね!?


ここのマンションはキーを入れて暗証番号を押さないとエレベーターが作動しない。


荷物や郵便物の配達の人はエントランスにあるインターフォンで住人に連絡をし、ロックを解除して貰うシステムだ。



…インターフォンなんて鳴っていない。


不審に思い、部屋から出ると争い合う男の声が聞こえた。




「いーから、開けろ!!」



「だからウチはダメだっつったろ!

早く帰れ!!つーか鍵返せ!」



「うるせぇー!行くとこねんだよ!!
早く開けろ!!!」




『きら…?何やってんの…?』



綺羅が振り向くと、肩越しにある人物の姿が見えた。



玄関先で騒いでいたのは……



赤メッシュ頭。







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