龍のナミダ Ⅲ 【完】

明かす覚悟 /全てを

※※ 綺羅Side ※※


騒音とも呼べるBGM

溢れる欲望と熱気


久し振りに訪れたthirDRAGONメンバー御用達の
CLUB draco。

ラテン語で“龍”を意味するこの店のオーナーは俺達のOBだ。


広いフロアを突っ切り、奥に設置された階段を上ると

中2階のソファー席に眉間に皺を寄せたままビールを煽る隼人の姿があった。


テーブルの上にはコロナの空きビンが乱雑に置かれている。


その数は10本以上。


『おい隼人…飲み過ぎだぞ。』

話し掛けても、顔を上げる事もなく目線だけチラリと向けただけで

「………」

何を言い返すでもなく、またすぐに視線を宙に彷徨わせた。





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