龍のナミダ Ⅲ 【完】



【フッ…最高の褒め言葉だな。】



何となく、爽には伝わってるような気がした。


…ありがとね。


そして、素直じゃなくてゴメン。




『起こしてごめん。今日は倉庫に行こうと思う。』


【あぁ…それがいいな。お前からも一言皆に言って欲しい。夕方迎えに行くよ。俺はそれまでもう少し寝る。】


『分かった。おやすみ。』


【…おやすみ。】





──通話を切った後、いつまでも爽が


スマホを握り締めていた事なんて




紗羅が知る筈も無い。




「あと何回…お前の“おやすみ"で


眠りにつけるんだろうな?」



そう、爽が呟いた事も。













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