龍のナミダ Ⅲ 【完】

囚われた者達 /俊哉という男

** 紗羅Side **



晴香とカフェの前で別れ
少し離れた、バイクを停めてある駐車場へと歩く。



陸にみっちりお仕置きされ、爽にたっぷり説教をくらった琉紀は

前のように馴れ馴れしく絡んでくる事は無くなり、
常に半歩後ろを歩くようになった。



そして、その琉紀の隣りを歩くのは、陸の後任の万里。


女の子が、2人の男を引き連れ歩く様は
きっと異様に見えるに違いない。


さっきから、すれ違う人々がチラチラ見ては
ヒソヒソと声を潜め何やら話している。


けど、気にする素振りなどしないように
ただ真っ直ぐ前を見据え背筋を伸ばして歩いた。




ふと、前方に見知った顔を見つけ立ち止まる。

両手に花を侍らせ、一見楽しそうだ。





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