モエキ

小川さやか
純文学・シリアス 0ページ(完結) 0字 更新日 2007/01/19 読者 495人 公開 0 0

滑ってく足下に
無邪気さを漂わした
雨は気にしないけど
光を恐がった

此処にいます
濡れています
早く迎えにきてよ…


変わってゆく体温に
嫌気さえさして
独りでは結局
怖がってしまうのか

雨の色
空の色
私は…何にも無い


世界ではたった1人と
大事に守られてる
形だけだけれど
形だけだけれど
貴方にはタダの一人と
形さえない袋に
放り投げられた


少し暗いこの駅で
隠れて接吻をした
休んでる夕日さえ
今は恨めしいのに

行き場の無い
にわか雨
流れて…サヨウナラ


世界にはたった一人の
身体とこの意識を
何処に置きたかったの?
想ってはくれないのね
貴方にはタダの1人と
ありがちなこの身体は
放り捨てられた


明日
今流れる雨に
顔を埋めたって
何も
何も見えなくて
向こうの向こうで
太陽が笑った気さえするのでしょう







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