LICEnse 中 【完】

hue-04 /凰華狩り









―――――苦しい。







首に感じる小さな痛みと嫌悪感。



いつもより近い憎悪で染まる瞳。




人のそれが触れるのが嫌いだった。許せるのはあいつだけ、目の前の奴は特に許せなかった。




それときつい香水の匂い。







「――どうして・・・」




口癖だった。何かある度にそれを口にして。どうして、どうして、と。



だから嫌いだった。







どうして、って。



そんなの、俺の方が聞きたい。







「どうしてなの・・・」







強くなる痛み。涙とかは出なかった。悲しくもない。



ただ、自分に触れられているという事実だけが嫌で。




涙の代わりに言葉が漏れる。




苦しい。








息が、できない。



 

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