LICEnse 中 【完】

hue-06 /逆鱗に触れる







バイクからのライトで逆光となり顔が確認できない。扉は限界まで開かれた。

外には何台か判明できないバイク。ただ多すぎるという訳ではない、これも逆光などで内からは判断ができなかった。



扉を開けた人物が外にいる誰かに指示を出す。するとライトとエンジンはポツポツと消えていった。

静かになったのは一瞬で、ざわざわしていて沈黙は内も外も生まれなかった。


その時初めてはっきりする訪問者。





「ここって凰華の倉庫で合ってるよな?」



彼らが集結しているそこに届かせようと声を張る。もう1人、扉を開けた人物だ。


発言したのは自然に近い茶髪の男。波月は、男の顔に見覚えがあった。



「だからそう言ってんだろ」



もう1人扉を開けた人物、外にいる誰かに指示を出した男だ。もう1人と違い、明るい金に近い茶色の髪だ。


その男には夏菜と陽太以外の凰華メンバーが反応する。

いつか、入口を見事に破壊してきた3人組の侵入者のうちの1人だ。夏菜の居場所を教えてくれたのも彼ら。



その彼らは、自らを“ALICE”と名乗った。





「しっかしまー、なーげえ道のりだったな」

「しゃあねえだろ、歩きなんだから」

「俺もバイクで来ればよかったしマジで」

「帰りは誰かのケツだな」



そんな砕けた会話をしながら「おじゃましまーす」なんてふざけた素振りで2人の男は入ってきた。


 

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