LICEnse 中 【完】

hue-04 /陽気なアリスは花を摘む








プルルルルル。



プルルルルル。



プルルルルル。





何コールで出たのか、多分結構かかったと思う。だって切ってやろうかと思ったぐらいだ。


あんまりにも遅いから切るボタンに指をかけたその時。




『もしもしー?どちら様?』



つい最近聴いたその声が切ろうとしていたそれから聞こえてきた。




「・・・おっせえ」


『なっ、梦月かよ』



誰だったらよかったんだよ、見えもしない相手を想像して白けた目になる。



『やー、まさかこんな早くにお前から電話くるとは思わなくってさ』



ちょっと警戒しちまったじゃねえかと笑うユースケ。電話越しのユースケの声は実際のより少し幼く聞こえる。



「察しろよ」


『んな無茶な!』



いや、お前やればできる子だから。




「つーか名前で呼ぶな」


『あれ?何で名前知ってんのとか聞かないの?』



聞いて欲しいのかよ。聞かないけど。



「騎龍か誰かが言ったんだろ」



ご名答ー、とちゃらけたように耳元で言われた。



『あの後やっぱし騎龍の奴来ちゃってさあ』



いや、大変だったなあ。



・・・の割りにはやけに楽しそうに言うな。


 

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