Rhapsody in Love ~幸せの在処~

第2章 幸せの在処 /24 初めてのあとで




 深く長いキスの合間に、甘い吐息を漏らしながら遼太郎が囁いた。


「……もう、我慢するのはイヤだ。」


 もう一度熱を帯びたキスを交わした後、今度は力強く断言した。


「もうこれ以上、我慢するのはやめます!」


 そう言うや否や、遼太郎はみのりの手を曳いて居間まで連れてくると、息つく暇もなくそこに置かれているベッドへ、みのりを押し倒した。

 この二年半の間、みのりに会いに行きたいのに会いに行けず、遼太郎は我慢に我慢を重ねてきた。こうやって、やっとみのりに触れることができて、もう遼太郎は自分を抑えることができなくなった。


 驚いて目を丸くしているみのりに覆いかぶさるように、遼太郎は情熱的なキスを再開する。深まっていくキスに、みのりはそのまま流されそうになりながら、自分の置かれている状況に改めて気がついた。


「……ちょ、ちょっと待って。遼ちゃん。」


 遼太郎がみのりの頭を抱えて、頬にまぶたに口づけ始めたので、自由になった唇でみのりは遼太郎を制止した。


「陽菜ちゃんは、どうするの?」


 この期におよんで陽菜のことを持ち出され、水を差された遼太郎は、顔をしかめながら頭をもたげた。


「付き合ってもない長谷川のことは、関係ありません。」


「でも昨日、あなたのことが好きな彼女の前で、ただの先生と生徒のフリしたでしょう?彼女を裏切って……きっと傷つけるわ。」


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