Rhapsody in Love ~幸せの在処~

第2章 幸せの在処 /32 幸せの在処



 お互いのすべてをさらけ出して、繋がり合えた次の日、みのりは遼太郎に付き添ってもらって、予定通り午前中に病院に行き、抜糸の処置をしてもらった。


「もう、痛くないし、治ってるから、遼ちゃんは気にしなくていいの。」


 ケロリとした表情でそう言ったみのりに対して、遼太郎はまだ顔を曇らせる。


「でも、傷跡は残りますよね?」


「それは……、私の勲章よ。遼ちゃんのことを好きな証拠なんだから、遼ちゃんもそう思ってて。」



 ニッコリと満面の笑みでそう答えてくれたみのりの可愛らしさに、遼太郎は久々にクラリと目眩を感じた。


 みのりは本当に、不思議な存在だった。こんなふうに透き通るように可愛らしかったり、思わずドキッとするほど色気があったり。大人なのに無邪気で、大人しそうにみえてユーモアがあって。教師としてはしっかりしてるのに、思いがけないところでドンくさくて。

 そんなみのりがいつでも一貫していることは、とても純粋だということ。純粋だからこそ、これまで生きてきた中で傷つくこともあっただろう。それでも、純粋であり続けられるみのりの〝強さ〟に、遼太郎の心は震えた。

 そして、みのりはそんな強くて澄んだ心で、好きになってくれた。ずっと憧れていたみのりの恋人になれたなんて、今でも信じられないような気持ちになる。
 ……でも、昨晩は……。昨晩抱き合った時の情熱的なみのりを思い出しただけで、遼太郎は体中の血が逆巻くようだった。

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