Honey, so sweet!!①【完結】

ステージ3 /くっつかないでください、移ります変態が

「へー、夏目さんって下の名前、マホちゃんって言うんだね~、え、漢字だとどうかくの?」


「はあ、真っすぐの真に、秀吉の秀で、真秀です…」

「へえ!なんか、たいそうな名前だね~!」


「はは…スイマセン、名前負けしてて…」


浅く頭を下げなから、えへらえへらと薄ら笑いを浮かべる私。


「何いってんの~そんな事全然ないから!」


カラカラと声高に笑う、彼。





「あ、そうだ、そう言えばさ~、夏目さんて、最近入社したんだよね~?
そろそろ3ヶ月くらいたつよね?
どう、販売企画、いそがしいでしょ?あの部所?大丈夫?」


「はあ、なんとか…やってます…」


癒しのひととき、ランチタイム。
それなのに私は、突如目の前に現れた見知らぬ男性に思い切り気を使って神経を消耗していた。


元はと言えば、全てあいつが悪いんだ。



そうだ、全部あいつのせいなんだ…



変態セクハラ男、寺田さんに絡まれて仕事を中断されたお陰で、あの後、なかなか仕事のキリがつかず、お昼休憩を取り損ねてしまった。

そのせいで私は、午後三時の人気の少ない社員食堂で、ちょっと遅めのお昼ご飯を一人寂しくつついていた。



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