Honey, so sweet!!①【完結】

ステージ5 /食べちゃうぞが冗談に聞こえません


「こ…こんな所に、公園があったんですね…」


彼に手を引かれ、連れてこられたのは、小さなブランコとベンチしかないような狭い公園だった。



公園の水道で、膝こぞうを洗ってくれたあと、私をベンチに座らせて、妙に真剣な面持ちで膝まづき、擦りむけた傷口を手当てしてくれるから……なんだか、気恥ずかしい事この上ない。


気まずさを隠すように、口を開いた私を彼がゆっくりと見上げる。



「知らなかった?」



見上げる彼がやんわりと笑みをこぼすから、私は思わず瞳を反らす。



「痛い?」



そう言いながら、寺田さんは、赤く腫れた傷口にハンカチをあてがいマキロンをたらす。


彼の視線をまともに受けとれないまま、わたしは慌ててぶるぶると首を振る。





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