Honey, so sweet!!①【完結】

「…もー!!内線使ってイタズラ電話はやめてください!小学生ですか!?」



『愛してるよ、なつめちゃん』



私は、突然耳に入ってきた言葉の意味を理解する前に、反射的にその電話の主が座るデスクに向かって顔を上げる。


私の席からは彼の顔は見えなくて。
右斜め前方に彼のスマートな背中がだけが、見える。



『お返事は?』


「う…あ…」



『…ま、いーや、
でも後でパンツの色はお兄さんに教えなさいよ?

教えてくんないと、あとでスカートめくりするからね…なつ…』


ガチャリ。

私は電話を切る。


何となく、右斜め前方から生暖かい視線を感じたものの、私は即座にうつむき、その方向から目をそらす。




意識なんてしていない。
するもんか。
いま、こんなに胸がドキドキしてるのだって…


気のせいだ…




「あ、また内線なってますよ、夏目さーん、って…。
もう、完全出る気ナッシングですね…?


はい、販売企画課…、はいはい、寺田さん。

今度はどうしましたか?
あー、ハイハイ、理子見ましたよ、今朝ロッカーで、
着替えの時。
夏目さん今日はグレーっぽい感じでしたね~。ええ。
はい、あ、はい、アハハハハ!!

パンツ盗撮はさすがに無理っすよ~!!

ま、報酬にもよるけど…」



「コラコラコラ!
理子ちゃんっ!?」



本気で誰か助けてー!





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