Honey, so sweet‼ ⑤

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頬を刺す冷たい風に、湿り気が混じる。


かすかに鼻をかすめるのは、ほんの少しの潮の香りと……



「いやー、スッキリした!
メンズビオレでスッキリしたー!」


……シトラスがきいた、メンズビオレの爽やかな香り。


「んー、なんか。今度はメンズビオレ臭くてなんか、嫌ですー」


「くせーか!?

もう俺はなにしてもくせーのか!?」


「あ、あれですか?

見えてきました、ブルーシティーモール有明!」


ぎゃあぎゃあうるさい飛鳥くんと涼子ちゃんにはあえて応えずに。

私は、すぐ目の前に現れた、近代的な外観が特徴的な、大きなショッピングモールの入り口を指差す。

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