Honey, so sweet‼ ⑤

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「うちにはもう二度と来るな、お前に言いたいことはそれだけだ」



それはそれは、低い声だった。


家の玄関先についた矢先、目の前に広がる、その状況に私は、ただただ、驚いて立ち尽くす。




「そ、そんな!話が違います!

僕は、奥さんと話がしたいんです!
奥さんに、奥さんに会わせてください!

お願いします……!」



「だまれ、この若造が!!」



しんと夜空に響く怒りに震えた怒号。



そのおどろおどろしさに反応したのか否か……

細く長い犬の鳴き声が、どこか遠くから、微かにきこえてくる。


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