ぶきっちょ狼{しっと☆[完]→続編追加中

★Baby!Please kiss me★『彼女No.99』&『ぶきっちょ狼』Wデート編 /嫉妬するのも煽るのも、俺だけを見つめてほしいから /光side

ナツの仲間と別れて動物園へ移動。

俺より頭一個ちいさい鈴ちゃんの手を引きながらアスファルトを跳ねる。



ひとりで歩く道はただ春を感じるだけなのに、鈴ちゃんと歩けば雲の上を歩いているかのよう。

車道を走る車も目新しく感じるし、ずらりと並ぶ店舗を見ればショーウィンドーに俺と鈴ちゃんが映っていてうれしくなる。

つい繋いだ手をアチコチ引っ張ってしまって『ごめんね』って思いながらも『仕方ないよね』って思う。


「ねぇ、私待たせすぎちゃった?」

「なんで?」

「だって、後ろ・・・」


鈴ちゃんの声に後ろを振り返る。
そんな何気ない仕草をする時だって、ふわりと甘い香りが鈴ちゃんの髪から香って来るから正直、後ろなんてどうでもいいんだけど。


「・・・・・・」

「・・・・・・」


1メートルも離れて、無言で歩く恋人は居ないと思う。

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