仮面姫Ⅱ

来栖芹
恋愛 1ページ(連載中) 204字 更新日 2018/12/29 読者 1992人 公開 0 0








少女は嘆き、叫び、苦しんだ。




寝ても醒めても血の海で、その闇に光なんて射しはしない。






誰も助けてくれはしない。



誰も、アイツを助けてはくれない。



誰も、私を見やしない。

私のことなんて、見やしない。


私の声は届かない。




だから私は仮面を被る。

自分じゃない、私になって。



自分じゃない私が、アイツを救う為に。

自分じゃない私の助けを、誰かが聞いてくれるために。





こうして少女は仮面を被った。

唯一、少女に手を差し伸べたかつての少年を救う為に。









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