仮面姫 Ⅲ

三章 祭壇炎上編












三章 祭壇炎上編










少女が見たのは、ゆらゆら揺れる聖火の炎。


そこは昨日までとは違う世界。

国中の者たちが各々の仮面を被り、姿を変えて踊り狂って騒ぎ出す。

皆の感情が輪郭を帯び、ぶつかり合って、砕け散り、溶けては、混ざり消えるのだ。

誰もが自分を見失い、本当の自分を探す世界。



パレードの軍団が路を横切り、人々の波が押し寄せる。




はぐれちゃ駄目だ、手を繋げ。


離れて仕舞えば迷い道、どこに行っても出口は見えず闇の中。





もう独りは嫌だろう?





さあ、少女よ。信じる者に手を委ね、

道化のように踊りなさい!


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