雨ふり少女と星の王様

銀河



〈菜美side〉



黒髪さんに連れてこられたのは、空き教室が並ぶ3階の、一番奥の部屋。


窓には黒いカーテンがかかっていて、この校内で、異質な場所だということは一目瞭然。


入口の扉を開ければそこは、黒を基調とした、ホテルを思わせるようなおしゃれな部屋。


室内には2人の男性。


スマホを弄っている方の人が、顔を上げずに

「おかえりなさい。」

と声をかけてくる。


その声に顔を上げた、もう1人の金髪の人は、私の姿を捉えるなり、声の出し方を忘れたかのように口をあんぐり開けて、絶句している。












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