シンデレラ・スキャンダル 【完】

見つめあう距離



「綾乃ちゃんの部屋、先に案内するよ」



龍介さんの泊まるレンタルハウスに着くなり、彼は私の手を引いて階段を上がっていく。



「ありがとうございます」


「余ってる部屋だから、そんなにいい部屋じゃないけど」


「いえ、泊めていただけるだけでありがたいですから。そんなこと、おっしゃらないでください」


「……そうですか」



私の答えを聞いて彼が笑っている。


どうして笑っているのか聞いてみると、言葉遣いが面白いと言い出す。



「お嬢様っぽいよね」


「……全然そんなことないですよ」

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