シンデレラ・スキャンダル 【完】

夢見るシンデレラ



ハワイに着いたときには気にならなかったはずの時差ボケが今、私を襲っているのは間違いない。


頭が復活しないままのパーティーは、中々しんどいものらしい。


一時間ほど前に泣いてしまったこともあり、目が熱を持っている。


今にも落ちそうな瞼と必死に戦う社長と私の送別会は、私がこの会社で担当する最後のパーティー。



私の隣では、鳥飼社長が優しく微笑みながらグラスを傾けている。


今は肩の荷が少し降りたのか、いつもよりもさらに穏やかに微笑んでいる。


その隣には奥さまの小百合さんがいて、同じように柔らかい微笑みを湛えている。

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