シンデレラ・スキャンダル 【完】

私の王子様?



   *


分刻みの社長のスケジュールに合わせて、同じように分刻みで動いていく。


ただでさえ余裕のないスケジュールに、更にスケジュールが詰め込まれていく。


少しずつ秘書らしからぬ容貌になっていく自分に目を背けつつ、最終日を迎えた。


秘書、最終日。


手鏡を出せば、とてもではないけれど「美しい」とは言えない姿がそこにある。


寝癖を誤魔化すためにひっつめて結んだ髪に、手抜きの五分それなりメイク。


みんなに「美しく凛としていることも仕事の内よ」なんて教育をしておきながら、この状態になるのね。

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