シークレット ブレス 【完】

第3幕 /昼休みの真実


「ちょっと聞いてっ! 今日はなんとっ!」


部活後、学校を出て歩き出したとたん、さっこが鼻息荒く迫ってきた。


もったいつけてそこで言葉を区切り、私と加代ちゃんの反応を見ている。


「なになに~~? 今日はどんな伊吹先輩情報!?」


入部後は、楽器ごとのパート練習がほとんど。

念願叶って伊吹先輩と同じパートになれたさっこは、毎日なにかしら新しい情報を持ってくる。


同じ楽器だからこそわかるその情報に、加代ちゃんはいつもわかりやすく食いついていて、見ていて面白い。


「今日のネタはすごいよ~。なんと! 伊吹先輩の下の名前がわかったの!」


「きゃーーーーー! うそーーーーーー! 教えて~~~~!」


「唐揚げ棒1本でどうだ!?」


「買う買う~~~!」


うーん。


このふたりはいつも平和だな~。


加代ちゃんは唐揚げ棒1本と引換に、伊吹先輩の下の名前を耳打ちで教えてもらって、キャーとかうそーんとかかっこいい!とか発狂してる。

0
  • しおりをはさむ
  • 93
  • 1268
/ 253ページ
このページを編集する