一人静【完】

前進







「よーし、着いたー!」


「早く海入りたいねっ」



二人とも、まだ飛行機降りたばっかりだよ…


やっと着いたと思ったら目の前でいきなり騒ぎ始める優香と駿


みんなが待ちに待った三泊四日の修学旅行



一日目は学年で行動
二日目、三日目は班行動
四日目はクラス関係なく自由行動




…楽しみ、



「ひーなたちゃん!」



バッ、と後ろから腕が伸びてきたと思ったらそのまま私を捕まえる



「や、ぎくん…」


「せいかーい。飛行機どうだったー?」


「…まあ、普通」



何度か同じ事をされているのに、未だに慣れなくて耳元で甘い声が響き胸がどきりと高鳴る



「あーあー、ひなたちゃんの隣座りたかったー」


「クラス違うんだからしょうがない」


「クラス同じが良かったなー」


「…そうだね、」


「え、ひなたちゃんのデレが出たっ」


「優香も一緒が良かったね」



駿とは同じクラスだが、優香と八木くんは違う


もし、同じクラスだったら全部楽しいんだろうな…



「あ………うん、そうだよね、うん」


「おーい、八木ー!小田ー!集合だぞー!」



遠くで先生らしき人が八木くんと優香を呼ぶ



「おー今行くー、………ひなたちゃん、また後でね」



八木くんはにこりと笑い優香と一緒にクラスの方へと向かって行った




また後で、か

その言葉に少しだけ、胸が踊る



「よし、俺らはこっちだよ!相沢!」


「うん、」



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