一人静【完】

問題






「ねえねえ、ここ分かる?」


「ん?……ここは、」


「なあっ、八木!ここ教えて!」


「……はあ?」



ただいまテストに向けて勉強中



修学旅行が終わり、ひと段落ついた頃

地獄のテストがやってくる



「んー…あ、そういうことねっ、ありがと!」


「うん」


「ん?あ?あぁ、あれ?」


「だーかーらー、何で分かんないんだよ」



いつもの帰り道のカフェ

私は優香に
八木くんは駿にマンツーマンでついている



優香は教えれば、すぐ理解してくれるのだが



「ちょっと待て!今の何語!?」


「はあ?日本語だわ」


「ちょっと意味不明!」


「………はあ、」



あっちはそうはいかないらしい



「ねーえー、やだこいつー理解しようとしてくんない」



まるで先生に言いつけるような八木くんの言い方に頬が緩む



「テストまであと少しだし、頑張ろう?」


「八木がもう少し優しく教えてくれればなあ〜」


「もう!文句言わないのっ」


「だってさあ!」



前の二人のやりとりも可愛らしく、
心がぽかぽかする


優香と駿の二人には本当に元気を貰える気がする


だからいつも無心でやっていた勉強だって

今ならとても頑張れる



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