一人静【完】

おまけのおまけ /俺の気持ち

八木湊side







俺はひなたちゃんの事が好きだ

意外と長い片想いだと思う



本人は覚えていないだろうけど、俺が初めてひなたちゃんを知ったのは高校に入学してすぐだった


彼女はいじめられていた子を助けようとして先生を呼んできた。


最初はすげーなあ、なんて思ってただけで
声をかけたのだってただの気まぐれだった。



だけどひなたちゃんは俺をガン無視




正直驚いた


俺が声をかけるとみんな、
顔を赤くしてたから。


こんな事言うとまた、ひなたちゃんにナルシストなんて真顔で言われそうだけど…



本当にそう。


高校に入ってまだ三日しか経っていないのに告白だってされた。



中身なんて知らないのに。



みんな外見だけで判断する
ずっと、ずっとそうだった。



『好きなの』

『どこが?』

『うーん、かっこいいし…』



そればっかり





だから笑顔を張り付ければ何だって上手くいった。

いつからか、嬉しくないのに笑顔を作るようになり楽しくないのに笑うようになった。

それが、ラクだったんだ




だが、



『本当に顔がうざいよね』

『その顔嫌だ』



本当はうっすら気づいてた。


ひなたちゃんがそう言っていた意味






"笑顔"の事だって…






0
  • しおりをはさむ
  • 188
  • 2794
/ 319ページ
このページを編集する