一人静【完】

おまけのおまけ /互い






「ひーなたちゃん、かーえろ」



ホームルームが終わってすぐ、教室のドアからひょこりと顔を出してこちらを見つめている八木くんは女の子達の注目の的

そうすると自然と私にも視線が集まる訳で…

何だか、恥ずかしい。



今までなら優香と駿もいたのだが、付き合ってからというもの二人が遠慮してか最近は八木くんと二人で帰ることが多い



「い、今行く」


「んー」



カバンに荷物を詰めて肩へかける



「バイバイ、相沢さん」


「ばいばい、また明日ね」


「俺も彼女ほしーなあ!」


「羨ましい〜」



そしてなぜか学校では公認。


噂の広まりは早くて本当に怖い。

だって、誰が話していたのかは分からないが
三日くらいで学校中に知られていて鳥肌が立った。





だけど、最近はすごく幸せだななんて思う。


前までは考えられなかった人との付き合いも恋愛も今では全て順調で
学校が楽しく感じる




好きな人が私を好きでいてくれる

大切な人がそばにいてくれる

嬉しさや安心感

今そばにいてくれる人達を大切にしたいと思う気持ち



初めて知った事ばかりで

毎日がとても楽しくて充実している








…だけど。



「あ、来た。よし、帰ろ〜」



ドアに寄りかかって携帯をいじっていた八木くんは私に気づくと携帯をポケットへしまう



「……」


「ん?行こ?」


「…あ、うん」



最近、悩んでる事というか。

どうすればいいのか分からない事がある。






八木くんはこうして私との時間を大切にしてくれている



それは、分かっている。

いっぱい話してくれるし、私の話も楽しそうに聞いてくれる。

それに放課後どこかへいったりもたまにある。




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